「JAAC協力医師として」この度は協力医師として円形脱毛症の治療と研究に参加させて頂くことになりました。私の最近の最も重要視しているテーマは円形脱毛症をを中心とする毛髪疾患の治療と毛髪および皮膚の幹細胞研究です。
久留米大学医学部皮膚科学教室では、約20年前より前助教授の森 理先生が中心となって、毛髪研究と円形脱毛症の治療を行ってまいりました。現在は、毎週火曜日の午前中に、辛島正志講師が脱毛症の特殊外来を担当し、多くの円形脱毛症患者さんを治療しています。重症な患者さんの治療の中心は外用免疫療法ですが、各種の外用・内服・光線療法も行っています。症例によっては入院の上ステロイドパルス療法も行っています。九州としては、唯一の円形脱毛症の専門外来ですので、治療にお困りの患者さんは一度ご連絡下さい
(皮膚科医局0942-31-7571〔内線3728〕)。
研究面では、辛島正志講師、大日輝記が中心となって、動物モデルを中心に、基礎的研究を行っています。また、2009年12月4-6日に、福岡市で、第34回日本研究皮膚科学会を主宰いたしますが、そのメインテーマも、毛髪研究と皮膚の幹細胞です。
この学会には、日本国内のみならず、世界中からこの領域の研究者が集まって活発な討議が行われます。この学会から、日本の脱毛症の研究と治療の進歩が進むことを期待しています。今後も、JAACの役員と会員の方と一緒に、円形脱毛症の克服を目指して頑張っていこうと思います。JAACの益々の発展を祈念いたします。
久留米大学医学部皮膚科学教室教授 橋本 隆
(脱毛症外来担当 講師 辛島正志)
野見山 朋子 医師 |
協力医師のメッセージ |