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トップ  >  協力医師のメッセージ  >  荒川 明子 医師
  円形脱毛症は、免疫反応が毛包を攻撃する自己免疫反応でおこります。免疫反応は自分の体に侵入してきたウイルスや細菌など自分の身体以外のものを敵と認識して攻撃する仕組みです。なぜ、免疫反応が自分の毛包への自己免疫反応をおこしてしまうのか、よくわかっていません。

そして、円形脱毛症は免疫反応だけの病気ではありません。免疫反応がきっかけで、毛包が冬眠して毛を作らないこともあります。なぜ毛包が冬眠するのか、どうすればもう一度毛が作られるのか。毛包の仕組みについての情報も十分とは言えません。毛包と免疫に作用するさまざまな治療があります。最も適した治療法を選ぶには、その方の病気の状態を正確に把握することが必要です。

治る方もおられます。治りにくい方もおられます。今後、さらに根本的な治療を可能にするために、病気の原因を解明していくことが必要です。免疫の観点から、毛包の観点から、世界中で円形脱毛症の研究が進められています。

病気と1人で向き合うのは苦しいことです。1人ではないことに気付くこと。同じ経験をした同士が手をつなぐこと。JAACが経験や、情報を共有する場になってほしいと願います。

荒川 明子医師 (京都大学附属病院 皮膚科 脱毛外来)

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